まんまるな水平線

退屈な日々だから キミに惹かれた訳じゃない

当たり前が嬉しくて

2016年1月17日、関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!最終公演京セラドーム大阪。開演時間が過ぎ、機材トラブルか?押してるなぁ、それにしても映像すら流さないの不思議だななんて考え始めたそのとき、突然ステージに現れた6人のシルエット。
パッと見てすぐに一人足りないとわかった。
反射的に双眼鏡を掴んで左から二番目に立つふわふわパーマの彼を見て真顔で呟いた「まるちゃんは、いる…」
隣の錦戸担の友人も同じタイミングで「亮くんいる…」と呟いたのでまるりょが壇上にいるというのはわかった。

…では、いないのは誰だ?

会場と6人の空気からこれは只事じゃないと察知したので、怖くて、手が震えて、いないのが誰なのかなんて知りたくなくて双眼鏡で見るのをやめた。
いや、本当はわかってたけど脳が拒絶してた。
ひなちゃんが話し出すまでの時間が地獄だった。血の気が引くってまさにこのことだと思う。悪い予感が浮かんでは消え、浮かんでは消え…を繰り返して頭が真っ白になった。

私は丸山担なので、丸山担の目線から1/17のことを書いておこうと思います。

辛いときに笑ってしまうまるちゃんはまさにこの日もそうだった。やっぱり一番表情に現れてしまうのはこの人だなぁと思った。
開演前に壇上でひなちゃんが話しているとき、神妙な面持ちのメンバーの中でも群を抜いて寂しそうで辛そうな顔をしていた。まるちゃんは遠くを見つめて口を噤んでいた。

夏の恋人でペアの大倉くんがいないときもずっとニコニコニコニコ笑いながらひとりぼっちで踊ってた。
まるちゃんは助けてほしいときに助けてって言わないんだもんなぁ…そんな困ったような顔してふわふわ笑わないで辛いからやめてって思ってしまった。
対岸でペアになって踊るやんまーちゃんが心配そうにまるちゃんのことを見ながら踊っていたけど、最後に駆けつけて大倉くんの代わりを買って出てくれた横山さんはまさにHEROだったよ。横山さんがまるちゃんのところにサッと走り寄った瞬間、まるちゃんの顔がパァァッて輝いた。あんなに嬉しそうにニコッと笑ったまるちゃんはじめてかもしれないってくらい。

気丈に振る舞っていたすばるくんが最後の挨拶で突然堰を切ったように泣き出したのは胸がギューーーーッと苦しくなった。ずっと不安だったろうし、悔しかっただろうなぁ。過去最高傑作だとメンバー全員が太鼓判を押し、ファンも褒め称えた名盤を提げたツアーの最終公演を7人で完走する事ができないなんて、辛かっただろうなぁ。誰よりも何よりも大倉くんが辛かったはずだよね。苦しむために生きないであなた自身を愛してくれ、です。
6人で頑張ってくれて精一杯盛り上げてくれて本当に本当に本当にありがとう。

おそらく本当に急な決定で、大倉くん分の歌割も誰がどこを歌うかどこを踊るか詳細には決まっていなくて、だからこそお互い助け合う姿が浮き彫りになっていて。
倉子の代わりに同じタイミングで手を差し出してぶつかっちゃう錦子ちゃんと丸子とか、ユニットで代わりに入ったすばるくんをサポートする山田とか、自分がセンターなのに大倉くんの代わりのポジションに立ったことによりセンターがぽっかり空いたがむしゃら行進曲のまるちゃんとか…まるちゃんだけでもこんなに挙がってしまう。みんな躍起になって全身全霊で「大倉忠義」という大きな存在をフォローしてた。
ピンチのときに光に向かって導く三馬鹿は強かった。「一致団結」で辞書引いたら「①三馬鹿の事。」って出てくるよ。
そして動揺しながらもそれが見えないように(見えてたけれど)、多くの大倉パートを努めあげた錦戸くん、貴方は凄い。
いつも以上に客席やカメラに向かって弾けた笑顔を沢山見せてくれたやすくんのプロ根性にも天晴れだった。
そして、まるちゃん。いつもより若干言葉数も少なく一歩引いてふわふわと笑っていたまるちゃんがアドリブで歌詞を変えた元気が出るSONG、素晴らしかったよ。
いつか今日の日のことを笑って話そう
くだらないことじゃないよ
ボクらにだけ解ればいい
くだらな…まで歌ってアッ全然くだらなくないわって気づいてふにゃっと笑って「じゃないよ」に変えたのグッときた。

苦しくて、辛くて、悲しくて、悔しくて、切なくて、でも楽しくて、あったかくて、優しくて…あっという間の3時間だった。
6人は一体3時間の間に何回「おおくら」って言ったんだろう。
あの会場の一体感は一生忘れない。
これを美談にするのは違うけど、改めて心の底から関ジャニ∞が大好きだと思った。
この絆は絶対だな、と確信した。
この人たちを好きでいて本当によかったな、と思った。

ゆっくり休んで、また元気な笑い声を聞かせてください。大倉くん、お大事に。